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楽園は、どこにあるのか——伊坂幸太郎『楽園の楽園』を読み終えて

こんにちは。ミサゴパパです。 伊坂幸太郎さんの『楽園の楽園』を読み終えて、しばらく本を閉じたまま考え込んでしまいました。読み終わった直後に押し寄せるカタルシス、というよりも、じわじわと胸の奥に残る違和感と問い。「ああ、伊坂さんらしいな」と思うと同時に、どこか今までとは少し違う読後感でもありました。
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ルールを守って生きてきた僕たちが、『HACK』を読んで胸をざわつかせる理由――橘玲『HACK』は、ゲームの外にいる人間のための小説だ

こんにちは。ミサゴパパです。 橘玲さんの小説『HACK』を読み終えたあと、しばらく本を閉じたまま考え込んでしまいました。面白かった、スリリングだった、知的だった――それだけでは済まない、妙な後味が残ったからです。 読者レビューを眺めてみると、その理由が少しずつ見えてきました。この小説は、暗号資産やハッキング、
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住宅はもう「夢」なのか?――アフォータブル住宅から考える、これからの住まいと暮らし

こんにちは。ミサゴパパです。 ここ数年、ニュースや身の回りの会話で「住宅が高すぎる」という話を聞かない日はありません。新築マンションの価格は右肩上がり、戸建ても土地代と建築費の高騰で簡単には手が出ない水準になりました。 正直なところ、私たち50代前後の世代でも「今から家を買うのは大変だな」と感じますし、
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明日は節分、2月2日という何も起きない一日を大切にしたくて

こんにちは。ミサゴパパです。 今日は2月2日。暦の上では、冬の終わりがすぐそこまで来ています。そして、明日は2月3日――節分です。 毎年やって来る行事ですが、この「節分前日」という一日は、なぜか本番よりも、少しだけ心に引っかかる日でもありま...
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「一度かかっても安心できない」――B型が急増、今季2度目のインフル流行に思うこと

こんにちは。ミサゴパパです。 昨年10月から始まった今季のインフルエンザ。年末にかけて「もうピークは越えたかな」と感じていた方も多いのではないでしょうか。ところが年明け以降、感染者数は再び増加し、今季2回目の流行局面に入ったと報じられました...
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一月は行ってしまう、二月は逃げてしまう、三月は去ってしまう」——時間の早さに立ち止まる春の入口で

こんにちは。ミサゴパパです。 「一月は行ってしまう、二月は逃げてしまう、三月は去ってしまう」この言葉を、今年もまた実感する季節がやってきました。 ついこの前、「あけましておめでとうございます」と言っていたはずなのに、気がつけばカレンダーはもう三月目前。机の上には年度末の書類、頭の中には新年度の予定、
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宙を見上げる力を、もう一度──『宙わたる教室』を読んで

こんにちは。ミサゴパパです。 本を読み終えたあと、しばらくページを閉じたまま、天井を見上げていました。伊与原新さんの『宙(そら)わたる教室』は、派手な事件が起こるわけでも、劇的な奇跡が連続するわけでもありません。それなのに、胸の奥にじんわりと熱が残り、「人が学ぶ」ということの本質を、静かに、しかし確かに突きつ
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女子マラソン界に現れた静かな衝撃――矢田みくに、初マラソン日本新が示したもの――女子マラソン界に現れた静かな衝撃

こんにちは。ミサゴパパです。 日曜の朝、大阪国際女子マラソンの速報を目にして、思わず二度見しました。2時間19分57秒。初マラソンで、日本新。しかも日本人トップの4位。数字の並びだけで、これは「ただ事ではない」と直感しました。 主役は、矢田みくに選手。26歳。昨年の世界選手権東京大会では女子1万メートルの代表
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17歳の涙、その先に見えた景色――張本美和、全日本初優勝を見て思うこと――17歳の涙、その先に見えた景色

こんにちは。ミサゴパパです。 テレビの前で、思わず正座してしまいました。17歳の張本美和選手が、全日本卓球選手権の女子シングルス決勝で初優勝。相手は、3年連続で決勝を戦ってきた早田ひな選手。結果は4―3の逆転勝ち。数字だけ見ても分かりますが、これは「勝った・負けた」だけでは語れない試合でした。
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七草粥を食べる朝に思うこと〜整えるという、日本のやさしさ〜

こんにちは。ミサゴパパです。 正月が終わり、世の中がようやく日常へと戻り始める頃。一月七日の朝、我が家では七草粥を食べます。 豪華でもなく、見た目が華やかなわけでもない。正直、若い頃は「これをわざわざ食べなくても」と思っていました。でも今は、この一杯がとてもありがたい存在になりました。